マンションの給水設備の劣化が原因のトラブルでやっかいなのは、給水管の内部が錆びて、ある日突然起こる赤水や漏水です。赤水が発生すると、すぐに水道水が使えなくなり、炊事、洗濯など日常生活に大きな支障が出ます。
また、漏水は家具などに損害を与えるほか、見えない部分で断続的に起こっていると、建物の劣化を早めます。
一般的に給水設備は設置から15~25年くらい、給水管は20年~30年ぐらいで交換する時期が来ます。
排水管は、浴室。台所、トイレなどから流された排水や有機物が流されますので、給排水と比べて詰まりやすくなっています。
詰まりによる漏水が起こると、悪臭や汚れも発生するので、給水管の漏水よりも深刻です。
排水管は給水管以上にこまめな清掃や点検が必要です。年に1度は、高圧洗浄などの方法で管内について汚れを取り除きましょう。
また、排水管の適切な交換時期は、給水管と同じくらいです。同時期に行えば、交換コストの削減になります。