管理規約をはじめ、総会議案書や理事会資料等では多くの専門用語が使われています。
その中で「共用」と「共有」を混同して使用しているケースをよく見かけます。
しかし、両者の意味はまったく異なりますので、ご注意ください。
では、どこに違いがあるのでしょうか。
簡単に言いますと、「共用」というのは“使い方”についての言葉であり、「共有」は、“持ち方”についての言葉です。
「共用」は、一般的には「2人以上の人が共同して使うこと」を意味しており、法律用語ではありません。
これに対して、「共有」は法律用語として明確な意味づけがされています。
つまり「共有」は、2人以上の複数の人が同じ物についてそれぞれ所有権を持っていることを指します。
ただし、持ち主が複数いるために、それぞれの人が持っている所有権は1人だけの場合と違って制限が設けられている状態になると説明されています。
複数の人が共同で物を買ったり、あるいは被相続人から複数の法定相続人に相続財産が継承された時に、共有状態が生じます。
これにより物を買った人たち、相続した人たちは、1つの物または財産を共有する「共有者」になるわけです。