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区分所有者が死亡している場合の管理費等請求について

2016年03月07日

亡くなった区分所有者に相続人がいる場合、登記上の名義(所有者)が前所有者のままとなっていても、管理組合としては相続人に対し管理費等の支払を求めることになります。

 

一応注意すべきは、①相続開始まで(すなわち被相続人たる区分所有者が死亡するまで)に発生した管理費等支払債務の問題と、②相続開始後(つまり相続人が所有者となった以降)の管理費等支払債務の問題は区別しなければならない、ということです。

 

すなわち、①相続開始までの未納管理費等については、相続人(包括承継人)の相続債務の問題となり、「債務者が死亡し、相続人が数人ある場合に、被相続人の金銭債務その他の可分債務は、法律上当然分割され、各共同相続人がその相続分に応じてこれを承継するもの」(最高裁昭和34619日判決)と解されていますので、相続人が数人いる場合には、各相続分に応じた債務を負うことになります。

 

これに対し、②相続開始後の管理費等については、当該マンションの所有者としての支払義務の問題となり、管理費等支払債務は性質上の不可分債務(東京高裁平成20528日判決等)と解されていますので、各共有者は各自全額の支払義務を負うことになります。

 

管理組合としては、一応そのことを念頭に置き、各相続人に対し管理費等の支払いを求めることになります。


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