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マンションの騒音問題

2016年02月20日

最近のマンションはフローリングが多用され、畳やカーペットの場合に比べて音が響きやすくなっています。特に子供の走りまわる音や、椅子の移動音、ドアの開け閉めの音などが騒音問題に発展する例も少なくありません。しかし、上下左右が、天井・床・壁で仕切られているだけのマンションでは、多少の生活音がするのは、構造上ある程度は仕方のないことです。また、ある人にとっては「うるさく感じる音」でも、別の人にとっては「そう気にならない音」ということもあります。

 

基本的に騒音問題は「音を出している人」(加害者)と「それをうるさいと感じる人」(被害者)との当事者間の問題であり、被害者から加害者へ改善してもらうよう話してもらうことが望まれます。一方で管理組合が間に入って、解決を図るケースも考えられますが、人間関係がこじれると深刻な問題に発展しまうことがよくありますので、安易な仲介は控えた方がよいでしょう。

 

しかし、その騒音が相当範囲の住戸に及び共同利益背反行為に該当する場合には管理組合が対応すべき問題となります。管理組合の対応としては、①受忍限度を超える騒音発生の有無について事実確認を行い、騒音発生が客観的に認められる場合には、②原因行為が規約・使用細則又は共同利益に反する行為に該当するか否かを検討します。該当する場合は、必要に応じ、騒音の加害者に対し是正勧告等の規約上の対抗措置又は区分所有法上の差し止め請求等の措置が考えられます。

 

この際に、マンションという共同生活の場における居住者間の紛争はできるだけ円満な解決が望まれることから、管理組合としては、直ちに強硬な措置をとることは好ましくありません。まずは、たとえば騒音発生行為を控える旨の注意喚起・依頼文書を全居住者に配布するなど、より穏便な手段による問題解決を試み、それでも状況が変わらなければ、必要に応じて段階的に強硬な措置をとるといった対応が考えられます。


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