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漏水事故の対処方法

2016年02月19日

漏水事故は、漏水の原因と発生箇所により、賠償責任を負う相手方が決まります。漏水の原因は、①排水管等の損傷や老朽化によるもの、②工事の瑕疵によるもの、③人為的なミス(蛇口の閉め忘れや排水管の詰まりなど)によるものが考えられます。

 

通常、②や③の場合は工事会社や蛇口を閉め忘れた人、排水管を詰まらせた人に対して不法行為に基づく損害賠償請求をすることになります。

 

これに対して①の場合は、漏水の発生箇所が専有部分か共用部分かによって、相手方が異なります。専有部分の排水管の瑕疵により漏水が発生した場合は、専有部分の占有者または区分所有者が工作物責任を負います。ここでの瑕疵とは、排水管が通常備えているべき性質や設備を欠いていること(老朽化を含む)をいい、過失の有無は必要としません。

 

一方、漏水箇所が共用部分の排水管の瑕疵である場合は、共用部分の維持管理者たる管理組合が工作物責任を負います。なお、その瑕疵が専有部分にあるのか共用部分にあるのか明らかでないときは、賠償請求権者の立証責任を軽減するため、区分所有法では共用部分にあると推定規定が置かれています。(第9条)
 

漏水事故の多くは、損害賠償の問題になりますので、一般的に管理組合では漏水事故に備えて、共用部分には施設賠償責任担保特約を、専有部分には個人賠償責任包括特約などの保険を付保しています。これにより漏水事故発生時に保険が適用されれば、被害者に対する損害賠償責任を負っても加害者の金銭的な負担が軽減されますので、意外とスムーズに事故処理できる場合があります。


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